玉の緒よ絶えなば絶えねながらえば
忍ぶることの弱りもぞする
生涯四〇〇首あまりの歌を残した新古今時代の代表的女流歌人式子内親王。その歌の特質と後世の評価・受容を考察する。
式子内親王研究史
第一章 古典摂取の位相
1 『万葉集』摂取の諸相
2 『古今集』摂取の春歌
3 『伊勢物語』『源氏物語』摂取の夏歌
4 『源氏物語』摂取の冬歌
第二章 漢詩摂取
1 擣衣題と擣衣詠の考察
2 擣衣の歌の表現
3 漢詩摂取の秋歌
第三章 『新古今集』所収の忍恋の歌
1「たまのをよ」の歌ー忍恋題の追求
2「わすれては」の歌ー無意識の意識
3「我がこひは」の歌ー虚構を生きる新古今的抒情
第四章 歌の評価と受容
1 『新古今集』撰者の評価
2 『新勅撰集』所収歌における定家の撰歌態度
3 『続後撰集』所収歌における為家の評価
4 『玉葉集』『風雅集』所収の「すずし」の歌
(2006・12) |