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文献実証主義の文学理念のもと、出典論・作家論・歴史社会学などの諸成果を参看しつつ「光源氏物語」の成り立ちと仕組みを究明する。
目次
光源氏物語 <學藝史>の構想 「右書左琴」の『源氏の物語』
第一部 序章
「琴は胡笳のしらべ」 光源氏の秘琴伝授・承前
身心の倶に静好なるを得むと欲せばー『聴幽蘭』
楽天の《琴》から夕霧の《蘭》へ、『源氏物語』的文人精神の方法
第二部 『源氏の物語』原姿 <本文史學>構築のために
ありきそめにし『源氏の物語』紫式部の机辺
「水茎に流れ添ひ」たる《涙》の物語
《青表紙本『源氏物語』》原論
権威としての《本文》 物語本文史の中の『伊勢物語』
『うつほ物語』の本文批判 日本古代語研究の精度を問う
『源氏物語』の本文批判 河内本本文の音楽描写をめぐって
第三部 記憶の中の光源氏
甘美なる悔悟 追憶の女としての夕顔
《琴》を爪弾く光源氏
《爛柯》の物語史 「斧の柄朽つ」る物語の主題生成
恍惚の光源氏 「胡蝶の舞」の陶酔と覚醒
涙の記憶 紫の《衣》の物語
琴の譜の系と回路 物語言説を浮遊する音
文と法の物語 浮舟物語の《ことば》と《思想》
第四部 物語作家誕生
ある紫式部伝 本名・藤原香子説再評価のために
(2006・5)
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