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翰林書房という社名の由来についてお問い合わせが多くあります。
和漢比較文学の造詣の深い藏中進先生より一文をいただきました。
藏中 進
『唐会要』(巻五七)には、官署としての「翰林院」について、
開元初置、…始選朝官有詞芸学職者、入居翰林、供奉勅旨、…至(開元)二十六年、始以翰林供奉、改称学士、…
とあり、唐王朝の基礎を築いた太宗の「北門十八学士」などの例にならって、当代の「有詞芸学識者」を選んで「翰林供奉」と称して玄宗側近に侍して表疏文章の批答応和を掌らしめ、開元二十六年・(七三八)・に至って「翰林学士」と改称、時の「鴻儒碩学、経術優長」なる人物をもって任じた皇帝のブレーン集団の称であった。
以後、この官署は各王朝に引き継がれ、時として宰相として政務の中枢を担当したり、また詔勅制誥を掌る枢密顧問に任じたり、あるいは天子の侍講としての学識者の名誉職となったりして、連綿として清朝末まで存続したのであった。
その「翰林」の「翰」は、もと鳥名、また鳥の羽の意であったが、古代の毛筆がしばしば鳥の羽を用いたところから、「筆」の意となり、更に筆によって書き記された文辞、書信の意にも用いられ、「翰墨(筆と墨、また書画文筆)」「翰苑(文苑、文芸、文学者)」などと熟合して用いられるようになり、「翰林」もその一であった。即ち「翰林」は文筆による文辞が林のごとく集ったもの(辞林、詞林など)であり、文筆に携わる学識者を「翰林学士」と称するようになった。わが真福寺本『翰林学士集』は、太宗側近の学識侍臣の集の意に解しての邦人の命名であるが、太宗時代には「翰林学士」の制はなく誤りといわねばならない。
「翰林」は文筆、文苑などと同意の語であり、唐代の語であるにもかかわらず、その字音(han-lin)→カンリンは、現代のわれわれに快い響きを伝え、またその字形も捨て難い趣を感じさせるものがある。なお、この語、近代になってからは「アカデミー」の訳語としても用いられていること周知のごとくである。
■ 会社概要
名 称
株式会社 翰林書房
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〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-14
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